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スタッフブログ | 株式会社それからデザイン sole color design Co., Ltd ホームページ制作、WEBデザインをはじめ、広告制作を行っている「それからデザイン」スタッフによる本音トーク集。
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やせ我慢

やせ我慢。
最近聞かなくなった言葉のひとつかもしれないですが。

先日、スタジオジブリの最新作「コクリコ坂から」を観に行ってきました。
映画の口コミサイト等を見ていると、賛否両論、という感じのようですが、
私個人的には、とても楽しめた映画でした。

まず、時代設定が、私の親くらいの設定の映画なので、
世代的には、リアル感はまったくなし。
ただ、登場する高校生のまっすぐな青春と背伸びした知識欲。
ここには、すごく共感できるものがありました。

私が10代後半から20代前半の頃。
知識が浅いことが、自分にとって一番恥ずかしいことでした。

友人が、聞いたこともないようなアメリカやイギリスのバンドの名前を出してくると、
その放課後に、焦って、HMV横浜に駆けつけ、
こっそりメモしたそのバンドの名前を探してみる。

そこでも見つからなければ、店員に聞いてみたり、
音楽雑誌を片っ端から立ち読みしまくる。
その雑誌の中に、ブート盤大特価、などの広告を見かけ、
「何だろう?西新宿の中古レコード屋か・・行ってみるか」
ということになって、もう、とにかく、恥をかかないために必死になるという、
自意識過剰で意味不明な行動を繰り返していました。


私の場合は、その対象が、哲学者のニーチェではなくて、
ニールヤングやベルベットアンダーグランドでした。

友人のK君が、

「ニールヤングのアフターザゴールドラッシュは、
もう一日5回聴かないと満足できないくらいイイね」

と言っていたので、それは大変だ、ということになって、
「よし、僕は毎晩10回聴いてから寝よう」と心に誓いました。

最初は、
「なんだろ、このアルバム。ぜんぜん盛り上がらないし、ピンと来ないな」
と正直思っていました。

ただ、恥をかきたくないという、意味不明な自意識から、
毎晩10回聴くことをノルマとし、“やせ我慢”を繰り返しました。

それが、ふと気づいた頃には、今まで聴こえてこなかった音や、
感じることのなかった感情があぶり出されるようになって、
「毎日のように聴かないと満足できないくらいイイアルバム」になったのでした。


その頃の体験が、今なお、
音楽やデザインを感じ取る、私の基礎となっていると思うのです。


映画「コクリコ坂から」を観て、
高校生のまっすぐでありながら、ちょっと自意識が勝ってしまう知識欲、
に、私には圧倒的な共感を覚えました。


ある時期の“やせ我慢”は、とても大切だと思います。
なぜかと言えば、私自身が、今現在でも、
その頃の体験がすべての基礎となっていて、
とても役に立ち、人生の幅を広げるものとなっていると実感できるからです。



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