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考える種を蒔く

スタッフブログ | 株式会社それからデザイン sole color design Co., Ltd ホームページ制作、WEBデザインをはじめ、広告制作を行っている「それからデザイン」スタッフによる本音トーク集。
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営業という意識のない営業

春ももう終わり、梅雨に入ったとのことで、あっという間に夏が来そうです。
冬って本当に寒かったのかな?と、この時期あたりから毎年そう思います。
適応力というのか、忘却というのか、微妙なところです。

さて、終わりかけの春ではありますが、
春には、弊社にも飛び込み営業の方が、特に多くいらっしゃいます。
営業品目的には、コピー機のリース、コーヒーや水などの飲料系が特に多いです。

申し訳ないことに、弊社では、欲しいものは自分で探し、自分で決めるようにしてますので、
飛び込み営業によってその場で購入、とはなかなかなりません。
基本的には、門前払い、ということになります。営業の方、すみません。

しかしながら、現在、飛び込み営業によって、
契約するかもしれないものがあります。
エントランスなどに置いている交換マットの業者です。
普段は、“門前払い”としてしまう飛び込み営業ですが、
弊社のスタッフが、「社長、ちょっとこれは検討してもよさそうですよ」と
交換マットのカタログと、営業の方から受けた説明を私にしてきました。

その話を聞き、
「なるほど、それはよさそうだね、
じゃあ、その件は、任せるよ」
と私は言いました。めったにないことです。

私はスタッフから、間接的に話を聞いただけですので、
実際に、その営業の方が、どのような説明でどのように話してきたのかは、わかりません。
ただ、普段は問答無用で“門前払い”としている飛び込み営業を、
「とりあえず聞いてみよう」というレベルへ持ってきただけの力が、
その方にはあるのだと思いました。

人に話を聞いてもらうということは、とても難しいことです。
営業でなくても、プライベートな友達付き合いの中でも、
自分の話ばかりしている人って、正直ウザイですし、
そもそも興味ない話を聞かされることは、大抵の場合、苦痛です。


話は突然さかのぼりますが、
高校生の頃、私は吹奏楽部に所属していて、
毎年6月に最も大きな行事、「定期演奏会」というものがありました。
高校生の演奏会とはいえ、音楽専用のホールで本格的に開催するものでしたので、
部費だけでは会場費や運営費が賄えず、演奏会パンフレットの表3や4に、
広告スペースを設け、スポンサー集めに奔走した想い出があります。

高校生が開催する演奏会ということで、来場者の属性(笑)は
近隣の高校生、これから進学を予定している中学生、それらの保護者
が中心でした。
また6月開催というタイミングを考慮して、
「夏期講習」の受講生を募集している学習塾や予備校へ、広告営業をしたのです。

今思えば、高校生が一生懸命やっているのだから、という親心的なものも
多少なりともあったと思いますが、思う以上に成約できたことに、
私は「なかなかおもしろいな」と感じた覚えがあります。

当時は、ただ単に、自分たちの演奏会を成功させたいだけの一心で、
“広告営業”なんていう言葉も知らないままに、
「今度、演奏会をやります。中高生がたくさん見に来ます。広告をお願いします。」
ということを、そのまま伝えていたのだと思います。


演奏会を成功させたい高校生と、夏期講習の受講生を集めたい予備校。
図らずとも、WIN-WINの関係です。


私は営業のプロではありませんが、
お互いに価値を分かち合える出会いこそ、ビジネスであろうと思うのです。

仕事を「お仕事」と思ってやるのは、私にはちょっとさみしいことです。
「面白いことになりそうだな」というワクワクした気持ちを持って、
自分だけじゃなく、関わる人すべてがハッピーになるような、
「ライフワーク」でありたいと思っています。
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