最近のブログ記事
記事カテゴリ
年月別リンク
最近のコメント
サイトマップ

考える種を蒔く

スタッフブログ | 株式会社それからデザイン sole color design Co., Ltd ホームページ制作、WEBデザインをはじめ、広告制作を行っている「それからデザイン」スタッフによる本音トーク集。
<< デザイナーがなぜマーケティングをやるのか | main | 6/26(木)〜27(金) 臨時休業のお知らせ >>

フィットできなかった幸運

正解を求めようとする心理や、間違えたくないという心理を
オープンにする人が、けっこういる。
分かりやすく言えば、すぐにハウツーを知ろうとする人、指示されることを好む人など。

私自身は、真逆のタイプで、どんなことでも「やり方」は自分で考えたいと思うし、
指示されることは最も苦手なことのひとつ。
もともと何でも自分で納得しながらやりたいという性格でもあるが、
すぐにハウツーや正解を求めることは、何より「格好悪い」と思っているから。
なので、つべこべ言わずに「はい、わかりました!」ということができず、
若い頃は「新人」という肩書きとうまくフィットできずに苦しんだ。

ところが、30歳を過ぎたあたりから、
クソ生意気だった新人クンは、責任という名のもとの自由を世間から認められはじめ、
少しずつ社会というものに馴染むようになっていった。


私が独立し、それからデザインを立ち上げたのは、2004年。
ちょうど30歳になったころだった。
当時は、まだまだ青春のロスタイムの中で、日々を葛藤していた頃で、
自分の一生の仕事を決めることができず(今も決まっているとは言えないが・・・)、
何かに焦っていて、苛立ってもいた。
すでに一緒に住み始めていた彼女と別れるのか、結婚するのか、の選択も目の前にし、
正直なところ、半ばやぶれかぶれになって、会社を辞め、結婚し、
個人のデザイン事務所として、なんの仕事のあてもない中、
自宅の一室と1台のマッキントッシュだけで、はじめた。

それが、それからデザインの始まり。
20代の頃に描いていたのとは、全く似ても似つかない30代のスタート。
当然理想の暮らしとはいかず、毎日どん底の気分だった。

しかし、人生は分からないもので、
時代もよかったのか、意外にも仕事は少しずつ入ってきた。
自分でも不思議なくらい、私の仕事ぶりが評価してもらえ、
次第に、たくさんの依頼をもらえるようになった。

それから10年経ち、40代に入った今も、基本的には20代のころと
自分の性格や考え方は、何ら変わりはない。
相変わらず、指示を受け従うことは嫌いだし、やり方は自分で考える。
それが、どうも、30代に入ってから、
「あいつは生意気だ」という評価から、「彼は自分で考えて仕事してくれる」
というように周りの見方が変わった。


最近、「会社を立ち上げたいので話を聞かせてほしい」
という系統の相談をいただくことが、時折ある。
残念ながら、私自身は、会社を立ち上げたくて立ち上げたのではなく、
他に手段が見当たらず、やぶれかぶれになって独立し、今に至るので、
そもそも「会社を立ち上げたい」「社長になりたい」という人に
偉そうにアドバイスできることは、何もない。

もし、ひとつだけ、アドバイスできることがあるとするなら、
今現在、社会とフィットできていないなら、
そのフィットしていない自分の特徴を、大切にした方がいいように思う。
世間なんて、たいした価値をもっていない。
自分に素直に、死ぬほどまっすぐに貫いている人には、必ず支援者が現れる。

逆に、自分をさらけ出さないままに、世間にフィットしているとしたら、
私は、その方が心配になるかもしれない。
| 日々の雑談 | - | -